2004年07月13日

メリュジーヌ

クードレットの『メリュジーヌ伝説』を読んだので、今日はメリュジーヌについて。

【メリュジーヌ】
◆出自・出典◆
フランス民間伝承、ジャン・ダラス『メリュジーヌ物語』、クードレット『メリュジーヌ物語、あるいはリュジニャン一族の物語』
◆性格◆
賢明。幸運をもたらす。
◆容姿◆
優雅で美しい貴婦人。
本当の姿は、下半身が銀色と紺碧色に輝く蛇の尾で、背に翼の生えた美女。
◆解説◆
父はアルバニア王エリナス、母は妖精モルガンの姉妹プレジーヌ。パレスティーヌ、メリオールという二人の姉がいる。
母との約束を破った父王を幽閉したことで、姉妹はそろって母から呪いを受ける。メリュジーヌは土曜日の度に下半身が蛇になってしまう体となった。
妖精女王として泉のほとりに暮らしていたが、メリュジーヌが土曜日に何をしているか決して探らない、という約束を交わしたレイモンドと結婚。10人の異形にして優秀な息子を生む。
夫を助け、リュジニャン一族繁栄の立役者となるが、疑心暗鬼にかられたレイモンドが約束を破ったため、悲しみにくれて城を後にする。
その後、リュジニャン一族は急速に衰退してしまう。
メリュジーヌは「幸運をもたらす存在」であり、去ることによって幸運が失われてしまうのである。
◆補足◆
リュジニャン家は11世紀から13世紀に隆盛した実在の一族で、妖精メリュジーヌを始祖としている(リュジニャンの名はメリュジーヌから来ているという)。
覗き見をすることによって、相手の神性を知り、結果相手に去られてしまうというのは物語の類型の一つである。我が国にも記紀神話の「出産中、八尋鰐に変身する豊玉比売命(トヨタマヒメノミコト)」や、昔話の「鶴女房」など、覗き見(=約束を破ること)をタブーとする物話がある。
posted by わーむうっど at 21:33| Comment(0) | 妖精 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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