2004年07月03日

ミルメコレオ

古今東西問わず想像上の動物には、現実の動物の一部分を合成したものが多い。その中でも今回は組み合わせの馬鹿馬鹿しさでは上位にランキングするであろうこの幻獣を御紹介する。

【ミルメコレオ】
◆出自◆
『旧約聖書』の誤訳から派生。フローベール『聖アントワーヌの誘惑』
◆容姿◆
体の前半分が獅子、後ろ半分が蟻で、性器が逆向きについている
◆解説◆
『旧約聖書』の「ヨブ記」第4章11節に「雄獅子、獲物なくして滅べば」というフレーズが有る。
ヘブライ語原典ではこの「獅子」という単語が「layish」となっているのだが、この語を「獅子」の意で使うことが珍しかったため、七十人訳ギリシャ語聖書は翻訳の際、アラビアの獅子の名、ミュルメクス(myrmex)を付け加え「ミュルメコ獅子」なる語をつくり出した。
ところがギリシャ語でミュルメクスは蟻を意味した。その為、「蟻獅子、獲物なくして滅べば」という誤訳が成立してしまい、それがミルメコレオなる蟻獅子の幻想を生み出した。
さて、そのミルメコレオだが、獅子が蟻の卵を妊娠させると生まれるという。
父親が肉を食べる獅子、母親が穀類を食べる蟻である為、母親の性質の為に肉が食えず、父親の性質の為に穀類も食えず、結局餓死してしまうのである。まさに「獲物なくして滅ぶ」わけである。
posted by わーむうっど at 21:45| Comment(0) | 幻獣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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