2004年07月02日

月読命

今宵は満月。窓から月を眺めつつ、我が国の月神、月読命について書く。

【月読命(ツキヨミノミコト 別名:月弓尊、月夜見尊)】
◆出自◆
記紀神話(日本神話)
◆性格◆
月神、農耕神、海神、卜占神。荒ぶる男神。
◆解説◆
黄泉の国から帰還した伊邪那岐神が禊をした際、右目から生まれた三貴士の一。
太陽神である天照大御神が皇祖神として盛大に奉られるのに対して、月読命はやや影が薄い。
名称である「月読」の「ヨミ」は月の満ち欠けを数えるの意で、暦のことでもある。暦を読み解くことから、農耕や占いにも関わりのある神である。
農耕神としての性格は、食物神である「保食神(ウケモチノカミ)」を殺害するというエピソードが良く表している(『日本書紀』)。
月読命は姉の天照大御神の使いで保食神の元を訪れた際、保食神が口から食べ物を吐き出しているのを見て「汚らしい」と怒り、殺してしまう。その結果、死んだ保食神の身体からは五穀が生じる。神の死体から穀物が生じるというのは全世界に遍在する典型的な穀物起源神話である(ちなみにこの非道な振る舞いに怒った天照大御神は、月読命に「汝は悪き神なり、相見るべくもあらじ」と言い、以後、二神は昼と夜に分かれて住むことになった)。
月の満ち欠けが海の干満に影響することから月読命は海神ともされ、『古事記』では伊邪那岐神から蒼海原の統治を直接命じられている。
さらに月の満ち欠けが「死と再生」「老いと若返り」を想起させることから、月神が若返りの水をもたらすという信仰が古くからあった。現在も正月の「若水汲み」の行事にこの信仰の名残りが伺える。
◆補足◆
月読命は一説に農事を卜する職の神格化された神とも言われる。
『古事記』での穀物起源神話は須佐之男命が大気津比売神(オオゲツヒメノカミ)を殺してしまうという話である。この為、元来月読命と須佐之男命は同一神だったのではないかという説もある。
posted by わーむうっど at 23:46| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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