2004年06月28日

九尾の狐

今回は超有名妖怪「九尾の狐」にスポットを当ててみる。

【九尾の狐】
◆出自◆
『山海経』
◆性格◆
人を騙す、人を喰らう、瑞兆
◆容姿◆
白面金毛九尾の狐。絶世の美女に変化する。
◆解説◆
『山海経』においては青丘国(せいきゅうこく)に住む九本の尾を持つ狐。赤子の泣き声のような声をしており、人を喰らう。逆に、九尾の狐の肉を食べれば蠱毒(一種の呪い)に害されることが無くなるという。
「九尾の白狐を見たものは王になる」という歌もあり、九尾の白狐が尾を振るのを見た禹は予言の通り王になった。瑞兆をもたらすものともされることがあるようだ。
よく『封神演義』の妲己はこの九尾の狐と解釈される。江戸時代の絵師鳥山石燕の『今昔画図続百鬼』玉藻前の項には「瑯邪代酔に古今事物項を引て云、『商の妲己は狐の精なり』と云々。その精本朝にわたりて玉藻前となり、帝王のおそばをけがせしとなん」とある。本朝で二人が結び付けられ、玉藻の前が九尾の狐であったことから、妲己は遡って九尾の狐とされたようだ。しかし、原典の『封神演義』の妲己には「千年妖狐」「狡猾的狐精」の記述のみで、九尾の記述は無い。
狐がいかにして魔力を得て行くかには『太平広記』に詳しい。「狐五十歳。能変化為婦人。百歳為美女。為神巫。或為丈夫與女人交接。能知千里外事。善蠱魅。使人迷惑失智。千歳即與天通。為天狐。」(狐は五十歳で変化して婦人になれる。百歳で美女、神巫になり、あるいは丈夫となって女人と交接する。よく千里の外の事を知る。よく蠱魅し、人を迷惑失智させる。千歳で天と通じて天狐となる)(『太平広記』巻四四七・説狐)
◆補足◆
日本版九尾の狐「玉藻の前」は鳥羽天皇の治世に現れ、国家転覆を企んだが、陰陽師安倍泰親に正体を見破られ、逃げた先の東国下野の那須ケ原で三浦介義純に射殺された。
その死体は毒ガスを発する「殺生石」となって現在観光名所になっている。
posted by わーむうっど at 22:51| Comment(3) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
初めまして。
「殺生石」から飯綱が生まれたという説もあるようですね。
Posted by 鈴黄 at 2005年05月14日 15:41
初めまして。
「殺生石」から飯綱が生まれたという説もありますよね。
Posted by 鈴黄 at 2005年05月14日 16:08
はじめまして。
原典やまともな翻訳の『封神演義』の妲己には
「九尾狐狸精」の記述がちゃんとあります。
Posted by Iod at 2007年11月06日 19:38
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