2004年09月29日

レビヤタン

蛇だったり鯨だったり鰐だったり食料だったり…。

【レビヤタン(リヴァイアサン、レヴィアタン)】
◆出典◆
旧約聖書、『ヨブ記』3:8、41:1、『詩編』74:14、104:26、『イザヤ書』27:1など。
◆性格◆
大海獣、創造神に対する反抗者
◆容姿◆
硬い鱗に被われた巨大な蛇(龍)。鯨と鰐の中間のようなものとも。とてつもなく巨大。
◆解説◆
語源は不明だが「裂く」「曲げる」の意があるとされ、「とぐろを巻いた蛇」と呼ばれる。大地をぐるりと取り囲むことができる程大きい。
神は創造の5日目に、海の王としてレビヤタンの夫婦をつくり出したが、海が溢れることを懸念して片方を殺す。
また、メシアは世の終わりにレビヤタンを捕らえ、ベヒモスともども信仰篤い人々の貯蔵用食料として分かち与えるという。
◆補足◆
コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』では地獄の海軍大提督とされる。
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2004年09月28日

シン

今日は仲秋の名月…のはずが、曇天で消沈。ともかくも、当廃園は満月スペシャルです。今回はシュメールの月神シンを紹介。

【シン(別名:ナンナ)】
◆出自◆
シュメール神話。ウルとハランを中心に崇拝。
◆性格◆
月神。叡智ある神。邪な者達の敵。暦を司る神。
◆容姿◆
青鬚を生やした老人として描かれる。三日月型の船に乗る。
◆解説◆
神々の王エンリルが穀物の女神ニンリルを強姦して生ませた神。冥界で誕生した。
シンは「天の輝ける舟」と呼ばれ、夕方になると三日月型の舟に乗り夜空を渡る。
三日月を武器とし、満月を王冠とする。邪な者達の悪事を、その光によって暴くとされている。
偉大な女神ニンガルとの間に太陽神シャマシュ、金星の神イナンナ(イシュタル)、火神ヌスクをもうける。
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2004年09月27日

スーリヤ

近所に出来たカレー専門店がこんな名前でした。

【スーリヤ】
◆出典◆
『リグ・ヴェーダ』
◆性格◆
太陽神。慈悲深く、病気や災難から人を救う。
◆容姿◆
輝く金髪。三つ目。四本の腕。肌は赤色。手には蓮の華を持つ。七頭立ての黄金の戦車に乗る。シンボルはカギ十字。
◆解説◆
「スーリヤ・ナーラーヤン」とも。『リグ・ヴェーダ』には複数の太陽神が登場するが、スーリヤはそのうち最も明確に形容された神。火神アグニや雷神インドラと三神一座を成すとも言われる。
スーリヤは毎朝、司法神ヴァルナ(時代が下るとやや神格が落ち水神として知られるようになるが、当初は天空と自然法則をも司っていた)が敷く道を東から西へと戦車に乗って旅をする。この戦車の長さは『ヴィシュヌ・プラーナ』によると9000ヨージャナ(1ヨージャナ=7〜8km)、車軸は45000ヨージャナもある。戦車にはスーリヤの他に月代わりでアーディティヤ、アプサラス、蛇族、聖者、ヤクシャ、巨人、ガンダルヴァそれぞれの種族の代表が一人ずつ乗り込むという。
また、スーリヤの光は有名な武器の材料とされている。以下に概略を記す。

スーリヤは工芸神ヴィシュヴァカルマンの娘サンジュニャーと結婚した。が、サンジュニャーは夫の余りにも眩しすぎる光と熱に耐えかね、侍女チャーヤーを身替わりに仕立てスーリヤのもとから逃げてしまう。
そこでヴィシュヴァカルマンは娘夫婦の不仲の原因を取り除くため、スーリヤの光の8分の1を削り取る。この光を原料とし、ヴィシュヌのチャクラム、シヴァの三叉戟、軍神スカンダ(カルティケーヤ)の槍などの武器が作られた。
◆補足◆
ギリシャ神話のアポロンに類似。
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2004年09月15日

ベヌウ

…というわけで、フェニックスの原型登場。

【ベヌウ(ベンヌ)】
◆出自◆
エジプト、ヘリオポリス
◆性格◆
死と再生のシンボル。太陽の創造神。
◆容姿◆
初期の記録では鶺鴒(セキレイ)、その後青鷺(アオサギ)になり、新王国時代末期には青鷺の頭を持つ人間として描かれる。
◆解説◆
名前は「立ち上がるもの」の意。ベヌウの卵から、太陽が生まれたという。太陽神ラーの魂とも言われており、ラーはヘリオポリスのラー神殿にある「ベンベン石」というピラミッド型の石に降り立つ時にはベヌウの姿をとる。
また、後にオシリス信仰が盛んになると、ベヌウはオシリスの魂ともされるようになった。
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2004年09月14日

フェニックス

日本では「不死鳥」と訳されるが、厳密に言えば「転生鳥」ではないかと思う。

【フェニックス】
◆出自・出典◆
ギリシャ、ヘロドトス『歴史』、プリニウス『博物誌』など
◆性格◆
死と再生の象徴。魂の不滅性の象徴。
◆容姿◆
大きさと形は鷲に似る。羽毛はおおむね真紅(体は紫とも)。頸のまわりに金色の冠毛があり、尾は青と薔薇色。頭に羽毛のトサカが有る。
◆解説◆
語源はギリシャ語の「phoinix=ポイニクス」で「華麗な色」「ヤシの木」の両義。
生態については諸説有る。寿命は500年から12594年まで様々だが、広く知られているのは500年の説である。オウィディウスによれば、香木の樹脂やミョウガの汁を食べ、寿命が尽きる時、ヤシの木の最も高い枝にカシアの樹皮・甘松(ナルド)・肉桂の枝・没薬(ミルラ)などで巣を作り、芳香に包まれて死ぬという。
復活についても、現在良く知られているのは死んだ灰の中から新しく生まれ変わるというものだが、初期のヘロドトスの記述では親鳥が死ぬ前に雛鳥が生まれている。紀元1世紀頃になると親鳥の死骸に虫が湧き、その虫が成長してフェニックスになるという説が出てくる。時代が下るにつれ、より転生らしい方向へと変化したようだ。
フェニックスのモデルはエジプト神話のベヌウ(ベンヌとも)だとされている。
◆補足◆
コラン・ド・プランシーの『地獄の辞典』では20の軍団を従える地獄の大侯爵として紹介されている。
錬金術においては「完全な変成」を象徴する。
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2004年09月09日

ライジュウ

雷の季節になりました…(パソコンに落ちなきゃいいが…)

【雷獣】
◆出自◆
日本、民間伝承
◆容姿◆
体長60cm程で子犬(或いは狸)に似る。鋭い爪を持つ。足の数は四本とも六本(前足二本、後ろ足四本)とも。滝沢馬琴の『玄同放言』には頭が長く、色は灰色で、尻尾は狐との記述が有る。
◆解説◆
三国峠・河内山・飯豊山などに棲み、雲が低く山に掛かると雲に乗りその中を駆け回る。やがて雷と共に天から駆け降りて来て、木々にその爪痕を残すという。
◆補足◆
落雷が有ると、地面の上を火の塊が転がることが有り、これは天火と呼ばれている。
この現象は世界各地で目撃例が有り、科学的にも分析されている。それによると、落雷によって地表の温度が3000度まで上昇した場合、土中の二酸化ケイ素が炭素と反応し、ケイ素が分離、気体となって空中を浮遊することが有るという。このケイ素はすぐに大気で冷やされ固体に戻ろうとするが、戻ることが出来ず球状の「フィラメント」を形成する。このケイ素のフィラメントが酸素と反応して自然発火するという。
雷獣はこの自然現象を目撃した人々が、説明付けで生み出した妖怪なのだろう。
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2004年09月07日

オリハルコン

古代超金属。

【オリハルコン】
◆出典◆
プラトン『クリティアス』
◆性質◆
純粋なものは金(モース硬度2.5)よりも柔らかく、合金にするとプラチナ(モース硬度4)よりも硬い。
アルミよりも軽い。
飛行船を宙に浮かせることが出来る。
◆形状◆
火の様に輝く。金属からオーラが立ち上る。
◆解説◆
名称の語源は「オリハルク=山のブロンズ」。アトランティスで使われていたとされる金属。軽くて強い。
◆補足◆
日本の古神道で語られる金属「ヒヒイロカネ」と特性が酷似している。
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2004年09月03日

テッセンコウシュ

燃える山でもう一つ思い出した。

【鉄扇公主】
◆出典◆
中国、『西遊記』
◆性格◆
気性が激しく、猛々しい婦人。が、子に会えぬ悲しみを心に宿した憎めない女性でも有る。
◆解説◆
孫悟空の義兄・牛魔王の妻で、紅孩児の母。羅刹女(インドでは鬼女ラクシャシー)の一人とされる。
翠雲山芭蕉洞の女主人で、芭蕉扇という団扇を持っている。

ある時、西に向かっていた三蔵法師一行の前に、火焔山という難所が立ちはだかった。火焔山は800里四方にわたって炎が燃え盛る場所で、この炎を消すためには芭蕉扇の力が必要だった。
そこで孫悟空は鉄扇公主の元へ芭蕉扇を借りに行くのだが、彼女は息子である紅孩児の仇とばかりに悟空に襲い掛かる。
最終的に彼女は三蔵法師一行に降伏し、その後は仏道に帰依したことになっている。
◆補足◆
火焔山は新彊ウイグル自治区トルファンに実在する。盆地の北端に、長さ約100kmにわたり屏風のように連なる山脈である。炎のような陽炎が立つという。
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2004年09月02日

ペレ

浅間山が爆発したのを見て、火山の神ペレを思い出す。が、オセアニア神話は手持ち資料が無いに等しく…。でもまぁ、ここのモットーは広く浅くなので、と開き直ってみる。

【ペレ】
◆出自◆
オセアニア神話、ハワイ
◆性格◆
火山と破壊の女神。炎のように激しく、また嫉妬深い性格。
◆容姿◆
非常に美しく、多くの男性を魅了する
◆解説◆
ハワイ島キラウェア火山に住む女神。もともとはタヒチ(或いはサモア)の神で、海を渡ってきたとされる。
カモホアリ(兄)とナマカオカハイ(姉)とヒイアカ(妹)という兄妹がいる。
ナマカオカハイの夫を寝取ったことで、血みどろの争いを繰り広げた上、一度死んでいる。
ロヒアウという恋人が出来た時も、健気なヒイアカと彼の間を疑い、溶岩でロヒアウを石にしてしまうなど、かなり嫉妬深く激しい女神である。
posted by わーむうっど at 23:01| Comment(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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