2004年08月30日

コンス

今日は例によって満月スペシャルです。

【コンス(ホンス)】
◆出自◆
エジプト、テーベ
◆性格◆
月神、宇宙の神、病の神
◆容姿◆
子供の印である巻き毛を生やしたミイラの姿。頭部に三日月の上に乗った月の円盤を頂く。
或いは、隼頭の男性や隼頭の鰐の姿のことも。
◆解説◆
名前は「ヘネス」(横切る、旅をする)から派生した「横切るもの」「旅人」、もしくは「王の胎盤」を意味する。
テーベ起源の月神で、「神々を捌く世継ぎの王子」の称号を持つ。
三日月が半月鎌やナイフのシンボルであった為か、残酷で血なまぐさい神とされることもある。コンスが三日月を武器として戦い、人間の肉を食べたという記録も見つかっている。
月が人体に影響を与えることから、病をもたらす神であり同時に病を癒す神でもある。
テーベでは至高神アモンと神聖母神ムトの息子とされた。後に、同じく月を司る神であり智恵の神でもあるトトと習合し、マアト(絶対の真理を擬人化した女神、トトの妻)の書記としての側面を獲得する。
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バステト

猫好きの神かも。

【バステト】
◆出自◆
エジプト、ブバスティスの地方神
◆性格◆
元来はライオンの頭を持ち、ファラオを守る戦神だったが、第12王朝頃から猫の女神として、愛情と多産を司るようになる。後に、同じ愛の神ハトホルとも習合し、音楽の神としての側面をも付与される。また新王国時代には、ラーの敵で暗闇の化身であるアポピスという蛇と戦い、ラーの航海を助ける役割を持つようになる。
◆容姿◆
頭が雌猫(或いは雌ライオン)で、体が人間。長い縞と小さな袖のついた異国風の服を着、首には幅広の首飾りを巻いている。手にはシストルム(ガラガラのような楽器)とアイギスという盾を持ち、左腕には籠を下げている。
◆解説◆
バステトの名は「ブバスティスの女主人」の意。
最初に猫を家畜としたのは古代エジプト人で、ネズミを駆除するために山猫を飼いならしたのが始まり。しかし、人々は次第に猫の魅力にとりつかれ、信仰の対象になるに至った。
バステトが主に信仰されたブバスティスでは、共同墓地から猫のミイラも見つかっており、家の猫が死ぬと家人は眉毛を剃って死を悼んだという。
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2004年08月26日

夜行さん

デュラハンと比べてみよう。

【夜行さん(ヤギョウサン)】
◆出自◆
徳島県、高知県
◆性格◆
祟り神。夜歩きの戒め。
◆容姿◆
首無し馬に乗った鬼。片目で鬚が生えているとも。
◆解説◆
節分・大晦日・庚申などの夜行日(魑魅魍魎が活動するため、夜歩きを戒めた日)に現れる、首無し馬に乗った鬼。
出会うと蹴り殺されてしまう。出会ってしまったら、地に伏して草履を頭に載せると助かるといわれる。
元来「夜行」というのは、祭礼の際、御神体を移すことを指した。神事に関わらないものは、家で物忌みしなければならず、その戒めを破るものへの制裁として夜行さんが生まれたらしい。
首無し馬だけで現れることも多い。
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デュラハン

女性が多いって、知ってました?

【デュラハン(ドュラハン)】
◆出自◆
アイルランド、スコットランド、ノルウェー等
◆性格◆
死の予兆。死者を霊界へ運ぶ。
◆容姿◆
コシュタ・バワーと呼ばれる、首無し馬に引かれた二輪戦車(或いは馬車)に乗る。首が無いか、首を小脇に抱えた姿。多くは女性。
◆解説◆
死の先触れとして町中を首無し馬に乗って駆け回り、死人の出る家の前で停まる。
アーサー王伝説の「ガウェイン卿と緑の騎士」や「腕萎のカラドク」に出てくる首無し騎士はこのデュラハンと混同されることが多いが、厳密に言うとデュラハンではない。その正体が呪われた者や、魔術師だからである。
しかしこの二つの物語の首無し騎士の影響か、デュラハンと言えば男性の騎士とされていることが多いように思う。
実際は、スコットランドの伝承では主にデュラハンは女性だとされている。恐らくケルトの戦いの女神モリガンや、北欧のワルキューレ(バルキリー)などにその原形を求めることが出来るだろう。
デュラハンは「流水を渡れない」とも言われており、万一町中で追い掛けられた時は川に掛かった橋に逃げるとよいらしい。
◆補足◆
同じく死を予告する妖精にバンシーがいるが、バンシーが特定の家(名家)に憑き、その家族の死を予言するのに対し、デュラハンは貴賤を問わず、誰の元にも訪れる。
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2004年08月20日

スクレープ

昨日に引き続き、剣です。

【スクレープ】
◆出典◆
デンマーク、サクソ・グラマティクス著『ゲスタ・ダノールム』
◆性質◆
錆びてなお、素晴らしい切れ味の宝剣
◆解説◆
「歌うように切り裂く」と形容される、鋭い切れ味の剣。『ゲスタ・ダノールム』の第4の書に登場する。
デンマーク王ヴェルムンドが所有していたが、サクソーニア(サクソン人の国)から挑発された際、視力の衰えていた王の代わりに決闘を受けた王子ウッフォに贈られた。
その時までスクレープは他者に利用されることを恐れたヴェルムンドによって地中に埋められており錆びていたのだが、ウッフォの手に握られた途端鋭い切れ味を発揮し、敵を切り裂いた。
◆補足◆
『ゲスタ・ダノールム』はデンマークのキリスト教司教アブサロンの秘書であるサクソ・グラマティクスという人物が書いたデンマーク国の歴史書。全16巻からなる。9巻までは歴史というより神話・伝説というべきエピソードが綴られている。北欧神話の原典の一つ。
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2004年08月19日

レーヴァティン

世界を滅ぼす剣…?

【レーヴァティン】
◆出自◆
北欧神話
◆性質◆
強力な魔法の武器
◆形状◆
一般に剣とされる
◆解説◆
ロキが冥界ニヴルヘイムの門前で鍛えた魔法の剣。名前の意味は「害なす魔法の枝」。
この剣はロキから、南に有る炎の国ムスペルヘイムを守る巨人スルトに献上された。以後、スルトの妻シンモラが九つの錠で守られた箱に封印して保管している。
ラグナロクの時、スルトがそれで世界を滅ぼすといわれている「炎の剣」と同一視されている。
が、レーヴァティン=炎の剣というズバリな記述は無いようなので、状況からの推測のようである。
どちらにせよ、世界の終わりまで封印されていることからして、強力な魔法の武器であることに変わりは無さそうだ。
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2004年08月17日

ガーゴイル

西洋版鬼瓦と言える。

【ガーゴイル】
◆出自◆
ヨーロッパ、キリスト教会建築物
◆性格◆
魔除けのお守り、不信心者への無言の脅迫
◆容姿◆
人間と鳥の合いの子に翼と尖った嘴があるものを初め、様々。
◆解説◆
セーヌ川の土手の洞窟に「ガルグイユ(Gargouille=のど口)」という名の、長い首をした巨大な海亀が棲んでいた。
ガルグイユは西暦520年、ノルマンディーの州都ルーアン近郊に現れ、口から吐き出した大量の水で洪水を起こし、付近の村々を水浸しにした。ルーアンの大司教ロマンがこれを退治。洪水に怒った市民の手によって怪物は燃やされ、その灰はセーヌに流されたという。
ガーゴイルの石像も元来は雨樋の出口に置かれ、ガルグイユの様に雨水をその口から吐き出していた。後に魔除けや、不信心者を懲らしめる存在という意味が付加されたからなのか、控え壁などにも設置されるようになってゆく。
ゲーム等では良く、近付くと突然動き出して襲いかかってくる見張りモンスターとして活躍している。
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2004年08月15日

エメラルドタブレット

最重要錬金術書と言われる。

【エメラルド・タブレット(別名:タブラ・スマラグディーナ)】
◆出自◆
中東、ヨーロッパ 『ヘルメス文書』
◆性質◆
最古の錬金術文献。寓意と暗喩に満ちた難解な書。
◆形状◆
エメラルドの碑版にフェニキア文字で記載(伝説)。
◆解説◆
ヘルメス・トリスメギストス(三重に偉大なるヘルメス)という架空の人物によって書かれたとされる最古の錬金術奥義書。アラビアの錬金術師たちの間に伝えられていたが、13世紀にラテン語に翻訳され、ヨーロッパに広まった。
伝えられているのは全て写本で、原本は現存しない。だからなのか原本に関してはいろいろな伝説がある。ギザのピラミッドに隠されていたヘルメス・トリスメギストスの遺骸が握っていたという説、アレクサンドロス大王が大魔術師であるティアナのアポロニウスの遺体から見つけだしたという説、ノアの箱船に積み込まれていたという説、等々。
中世の錬金術書が難解な寓意と暗喩に満ちているのは、このエメラルド・タブレットの影響だとも言われている。
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2004年08月13日

ベルゼブブ

いきなり大物登場で…。バフォメットと同じく、もともとは言葉遊びから派生した悪魔。

【ベルゼブブ(別名:ベルゼブル、ベルゼビュート)】
◆出自◆
『聖書』。「バアル・ゼブル」の言い換え。
◆性格◆
その名の通り蠅の王で、疫病をもたらす。
ミルトンの『失楽園』では、氷の様に冷静な参謀役。
◆容姿◆
コラン・ド・プランシー著『地獄の辞典』でM・L・ブルトンが描いた、羽根に髑髏の絵のついた巨大な蠅の姿が有名。
◆解説◆
元来フェニキアの神「バアル・ゼブル」(天の館の主)であったものが、ソロモン王との混同を嫌ったヘブライ人の手によって「バアル・ゼブブ」(蠅の王)に置き換えられたのが始まり。新約聖書では悪霊の王とされる。
死と疫病のあるじであると同時に、作物を荒らす蠅の害から人間を救う力があるとも言われる。
ミルトンの『失楽園』でのベルゼブブはサタンに次ぐ反逆天使のナンバー2で、その側近にして親友。王者の威厳と賢者の風格を兼ね備えた参謀として書かれている。
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2004年08月11日

ヒュドラ

引き続き、多頭型ドラゴンで。

【ヒュドラ】
◆出自◆
ギリシャ神話
◆性質◆
不死身に近い生命力を持つが、知能は動物並み。水場を好み、肉食。夜行性。猛毒を持つ。
◆容姿◆
9本の首を持つ巨大な水蛇、或いは竜。肌は毒性の粘液に被われている。
◆解説◆
名前の意味はギリシャ語の「水蛇」。テュフォーン(台風の語源になった巨人)とエキドナ(半人半蛇の怪物)の子。
ヘラクレスに与えられた12の功業の2番目がヒュドラ退治だ。
ヒュドラはアルゴス近郊のレルネー沼地にあるアミュモネーという泉に棲む。その毒で水場を汚染し、夜に住処を這い出しては、通りかかる旅人や家畜を襲って喰らうので、アルゴスの住民達は大変頭を悩ませていた。
ヒュドラ退治に向かったヘラクレスは、猛毒こそ身に纏う不死身のライオンの毛皮で防ぐことが出来たが、切り落とす度に2本に増える首には手を焼いた。さらに女神ヘラに妨害を命じられた巨大蟹カルキノスがヘラクレスの踵を狙って鋏を振り立ててくる。
ヘラクレスは大蟹を踏みつぶし、ヒュドラの再生する首は切断する傍から切り口を従者のイオラオスに焼かせることでこの試練を乗り切った。
◆補足◆
ヒュドラの、切り落としても再生する首は干拓することが出来ない湿地の象徴だと言われる。
星座では海蛇座に当たる。春に南の空に現れる全天で最も大きな星座(角度にして100度以上の幅)である。
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2004年08月09日

ヤマタノオロチ

今日は日本を代表する龍、八岐大蛇に登場していただこう。

【八岐大蛇】
◆出自◆
日本、記紀神話
◆性格◆
蛇体の水霊にして荒ぶる山の霊。生け贄を求める。酒好き。
◆容姿◆
八つの頭と八つの尾を持ち、八つの谷と八つの山を超える程の大きな体。背中に苔、檜、杉、松、柏などが繁っている。腹はにじみ出る血に染まり、16ある目は赤かがち(ホオズキ)のように赤く輝く。行くところには常に黒い雨雲がついてまわる。
◆解説◆
今更解説の必要は無いだろうというくらい有名な龍。

高天原を追放された須佐之男命は、出雲国肥川の上流、鳥髪(現在の島根県出雲地方の斐伊川上流、船通山)に降り立つ。川を見ていると一本の箸が流れて来たので、人を求めて上流へ向かう。
そこでは大山津見神(オオヤマツミノカミ)の子で足名椎(アシナヅチ)・手名椎(テナヅチ)という老夫婦とその娘、櫛名田姫(クシナダヒメ)が泣いていた。訳を訊ねると高志(北陸地方)から八岐大蛇がやってきて、八人いた娘を毎年一人ずつ食べてしまい、最後の一人である櫛名田姫も差し出さねばならないという。須佐之男命はそこで、姫を妻にもらえるなら八岐大蛇を退治すると申し出る。身分を明かすと夫婦は喜んでこれを受け入れた。
須佐之男命は櫛名田姫を湯津爪櫛に変身させ魔よけとして髪に差し、夫婦に八塩折の酒(何度も醸した強い酒)を用意させた。これを八つの酒だるに満たして待っていると、八岐大蛇が現れ、あっという間に飲み干して寝てしまう。須佐之男命は腰に佩いていた十拳剣(とつかのつるぎ=刃渡り80cm〜1m程の長剣)を抜き放つとその体を八つ裂きにする。そこから流れる血は川を赤く染めた。最後に尾を切ろうとすると何やら固いものに当たり、長剣の刃が欠けてしまう。そこから出てきたのが天叢雲剣(のちの草薙の剣)である。

八岐大蛇とは何ものなのか。それを解く手がかりになるのが尾から現れた天叢雲剣である。何故、龍の尾から剣が出るのか。
一説に、八岐大蛇とは当時鉄の産地を押さえていた異民族であるという。須佐之男命が降り立った鳥髪は古来、砂鉄の産地で、鉄器を製造する鍛冶部(かぬちべ=鍛冶技術者集団)がいたところでもある。これら技術者が鍛えた優れた剣、それが天叢雲剣だという。八岐大蛇の血で赤く染まったという肥川は、もともと砂鉄を含んだ赤い色をしていたようだし、大蛇の赤い目は製鉄の炎を差しているといわれる。このことから、須佐之男命の八岐大蛇退治は、大和民族が鉄を持った異民族を征服した史実が下敷きにあったとも考えられている。
他にも櫛名田姫を奇稲田(=美しい水田)姫とも書くことから、水田を穿つ大水が八岐大蛇で、治水をした英雄が須佐之男命だとも解釈される。
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2004年08月07日

スフィンクス

我が家のペット(うさぎ)を見ているといつも思い出すのはこれ。

【スフィンクス】
◆出自◆
エジプト
◆性格◆
王や王権の象徴にして守護者。
◆容姿◆
寝そべったライオンで顔が人間。エジプトでは主に男性だが、ギリシャでは女性。ギリシャ版はさらに背中に翼が有るとされる。
人間の顔をしたスフィンクスを特にアンドロスフィンクスとも呼ぶ。
まれに隼の頭をしたヒエコラスフィンクス、雄羊の頭をしたクリオスフィンクスもいる。
◆解説◆
スフィンクス自身はエジプト起源だが、スフィンクスという名はギリシャ起源である。語源はギリシャ語の「締め付ける」「首を絞める」という意味の「Sphink」。ではエジプトでの名前はというと一般名詞としては知られてない。有名なギザのスフィンクスは「生ける像(シェセプ・アンフ)」と呼ばれていたようだ。
ソフォクレスの悲劇「オイディプス王」でのスフィンクスは、テーバイの郊外に住み着いた怪物で、通りがかる者に謎掛けをし答えられぬととって食べていた。そこでテーバイではこのスフィンクスを退治出来た者を王にするというおふれをだし、オイディプスが謎を解いて王となる。
エジプトで王権の象徴であったスフィンクスが、海を超えたギリシャでも王権を象徴(怪物をうち負かして王になる)しているようで、面白い。
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2004年08月05日

フレイヤ

女神が続きますが。

【フレイヤ】
◆出典◆
北欧神話
◆性格◆
美と愛と豊穣の女神。性的に奔放な性格。宝飾品に目が無い。魔女としての側面も持つ。
◆容姿◆
とても美しい。黄金の首飾りブリーシンガメンを身につけ、二匹の猫に引かせた車を駆る。
◆解説◆
北欧神話に出てくるアース神族とヴァン神族の内、後者に属する女神。アース神族がヴァン神族の女神グルヴェイグを殺害したために両神族は激しく争っていたが、やがて戦いに疲れた神々は和平を望み、アース神族からは足長のヘーニルと賢いミーミルを、ヴァン神族からはニヨルドとその子フレイ、フレイの妹であるフレイヤ、そして賢者クヴァシルが人質として相手方に差し出された。
美しいフレイヤはしばしば巨人族や小人族から所望され、それが問題を引き起こす。実はオードという夫も居たのだが、フレイヤの前を去っており、時折フレイヤは彼を思って涙を流す。
フレイヤはヴァン神族が得意とするセイズ魔術(巫術)の使い手で、アース神族の主神オーディンにセイズ魔術の極意を授けたとされる。
◆補足◆
アース神族は遊牧・狩猟民族的な気質を持つ神々、ヴァン神族は農耕民族的な気質を持つ神々で、異なる神々を信奉する二つの民族の間に争いが有り、やがて和解・融和していった経緯が神話となったものと思われる。
セイズ魔術は守護霊や祖霊を自らの身体に憑依させてトランス状態となり、予言を行う魔術。アース神族にはガンド魔術という魔術が伝わっており、こちらは脱魂(幽体離脱)魔術とされる。
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2004年08月02日

アテナ

オリンピック開催が迫る今日この頃。アテネの守護神アテナについて書いてみる。

【アテナ(別名:アテネ、パラス・アテナ)】
◆出自◆
ギリシャ神話
◆性格◆
戦いと知恵と技芸の女神。人間には好意的。
◆容姿◆
甲冑を身に纏い、槍と盾を手にした美しい女神。尚、盾にはペルセウスから献上されたメデューサの首が取り付けられている。シンボルは梟。
◆解説◆
オリンポス十二神の一人で、ゼウスの娘。同じく戦いの神であるアレスとは仲が悪い。というのは、アレスが戦を好み、攻撃的な性格であるのに対して、アテナは戦を好まず、その戦いは防御的な戦いであるからだという。
誕生は風変わり。子に王位を簒奪されることを恐れたゼウスが、身重の母親メティスともどもアテナを飲み込んでしまったので、アテナはゼウスの頭に宿る。月が満ちるとゼウスは頭痛に苦しみ、ヘパイストス(一説にプロメテウス)に命じて斧で頭を叩き割らせた。するとアテナはゼウスの頭から武装した姿で誕生した。
都市の守護を巡り、ポセイドンとどちらがより人間の役に立つものを贈ることができるかを勝負したこともある。ポセイドンは馬を、アテナはオリーブの木を贈り、人々はオリーブを選んだ。こうしてその都市はアテナが守護することになり、都市はその名をアテナイと名乗るようになった。
パラス・アテナという別名は、アテナが槍を持っていることから「パラス=槍をかざす者」と名づけられたという説がある。
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2004年08月01日

桂男

今宵は満月。この廃園では、満月の夜は月に関する何かを紹介して行く予定です。というわけで、今日は桂男について。

【桂男】
◆出自◆
インド→中国→日本
◆性格◆
月の桂の木を伐る。月を見つめる者の寿命を縮ませる。
◆解説◆
桂男は月の兎同様、インドの説話に登場する。それが中国を経て日本に伝わったと見られている。
中国の伝承によると、月には月宮殿という立派な宮殿が有り、高さ約1、500mもの桂の木が生えているとされる。この桂の木を伐っているのが桂男である。
日本に伝わった伝承では、桂男は月を長時間見つめ続ける者を手を出して招く。招かれたものは寿命を縮ませてしまう。
◆補足◆
月を見ることをタブーとする民族は多い。イヌイットの言い伝えでは、娘が月を見ると妊娠するから見てはいけないとする。アイスランドでも、妊婦が月光を浴びて寝ると子供が精神障害になると言われる。
日本でも、有名な『竹取物語』において、月を見て泣くかぐや姫は「月を見るのは不吉だからやめなさい」とたしなめられており、月を見るタブーが存在したことが伺える。
「(前略)かぐや姫、月のおもしろうゐでたるを見て、つねよりも、物おもひたるさまなり。ある人の、「月のかほ見ることはいむこと」と制しけれども、ともすれば、ひとりまほにも、月を見てはいみじく泣き給ふ。」(『竹取物語』より)
posted by わーむうっど at 21:34| Comment(0) | 妖怪 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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